位置
見どころ
シルフラは、アイスランドのシンクヴェトリル国立公園にある淡水の裂け目です。北米プレートとユーラシアプレートが年に約2cmずつ離れることでできた割れ目に、ラングヨークトル氷河の融水が満ちています。その水は溶岩層を30〜100年かけて濾過されてから湧き出すため透明度が高く、視界は100mを超え、「水中にいる」というより「宙に浮いている」と表現されるほどです。水温は季節を問わず2〜4°Cで一定、国立公園の規則により18mを超える潜行は禁止されており、フリーダイビングでは水深7〜12m前後とラグーンの浅い藻場をたどるのが一般的です。2017年の死亡事故を受けて強化された規則は2026年現在も有効で、実質的には認可を受けた運営会社のガイドツアーと医療申告書なしに入水することはできません。
注目ポイント
- ビッグ・クラック — 両側の壁に同時に手が届くほど狭まる区間。大陸の裂け目という地形を最も体で実感できる場所です
- シルフラ・ホールとカテドラル — 先が見通せないほど長い回廊状の峡谷。一度潜るだけで100m先の壁までそのまま見渡せます
- シルフラ・ラグーン — コース終盤の浅場。蛍光グリーンの「トロールヘア」と呼ばれる藻が一面に広がり、夏の光が差す時間帯に色が最も濃く出ます
- 淡水+7mmのフリーダイビング用ウェットスーツという組み合わせのため、海で使っていたウエイト設定はまず合いません。入水前に浅場で浮力チェックをする時間を必ず確保してください
- 氷河水なので潜りながら飲めるほど清らかであること、そして夏の白夜や冬のナイトフリーダイブでライトの光が裂け目の壁を伝う光景
注意事項
- 安全実際に人命を奪っているのは2〜4°Cの冷水ショックです。入水直後に不随意の喘ぎ(ガスプ)と過換気が起こり、陸上より息こらえ時間が大幅に短くなります。フードとグローブを着けても顔の一部は水に直接触れます。2010年以降に少なくとも5名が亡くなり、2017年2月には一時閉鎖されましたが、その多くは深く潜っていない水面・シュノーケリング中の心停止系の事故でした。「浅いから安全」という判断がこの場所では最も危険です。
- 安全浅水ブラックアウト(SWB)やLMCは水深3〜5mでも起こります。冷水による過換気、慣れないウエイト、興奮状態が重なれば危険はさらに高まります。必ず一人が潜り一人が水面で見守るワンアップ・ワンダウンを徹底してください。ガイド1名につき最大6名のグループツアーは1対1の監視ではないという前提に立ち、仲間内で深さや時間を競わないこと。潜水前のハイパーベンチレーションは厳禁です。
- 安全ビッグ・クラック、ホール、カテドラルの下には未測量の洞窟系が約60mの深さまで続いています。透明度が高いため入口は近く無害そうに見えますが、フリーダイビングはラインもランヤードもなしに入ることになり、判断を一度誤れば脱出できません。洞窟などオーバーヘッド環境への進入は国立公園の規則でも全面的に禁止されています。
- 安全きついのは水中だけではありません。フル装備のまま入水地点まで約150m、出口の階段から出発地点まで約350mを歩く必要があり、水中時間は30〜50分です。ラグーン区間には弱い流れがあり、最後にそれに逆らって泳ぐ体力が要ります。運営側も「12分で1.6kmを歩けない」場合は参加不可としています。
- ルール国立公園の規則では単独入水が禁止(バディ必須)、最大水深18m、洞窟などオーバーヘッド環境への進入禁止で、事前の許可・予約が必要です。フリーダイビングとシュノーケリングはウェットスーツ、スクーバはドライスーツ資格と近年のログが求められる別枠です。自前の器材で当日ふらりと入ることはできないため、認可運営会社の同行を前提に計画してください。
- ルール医療申告書は形式的なものではありません。心疾患・心臓手術歴・心筋梗塞、肺疾患や気胸、てんかん、妊娠は参加不可項目です。高血圧、糖尿病、喘息、めまい、がん、常用薬などは医師の所見が必要になります。60歳以上は医師の承認が必須で、上限年齢を65歳とする運営会社もあります。最低年齢・身長・体重の基準は会社ごとに異なる(おおむね12〜16歳以上)ため、予約前に必ず確認してください。
- マナーシンクヴェトリルは国立公園でありユネスコ世界遺産です。指定された歩道を外れて溶岩の苔を踏まないこと、水中でも藻場や裂け目の壁をつかんだり足をついたりしないこと。着替えは運営会社の車両や指定場所でのみ行ってください。駐車料金はカメラによる自動精算で別途必要(おおむね1,000 ISK程度)ですので、金額と支払い方法は訪問時点で確認しましょう。
実用情報
ケプラヴィーク(KEF)空港からレンタカーで約1時間、レイキャビクからは約45分で、ゴールデンサークルの行程に組み込みやすい立地です。水温は通年2〜4°Cのため季節による差はほとんどなく、むしろ冬の日照時間の短さと路面凍結を考えると6〜8月が無難です。フリーダイブツアーはガイド1名あたり6名程度と定員が小さいため事前予約と医療申告書の提出が事実上必須で、料金・営業時間・最低年齢・冬季の運休有無は変更されることがあるので、予約直前に運営会社と国立公園の告知で最新情報を確認してください。
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周辺の観光地
出典 · https://www.thingvellir.is/en/things-to-do/diving/ · https://www.dive.is/dive-sites/silfra · https://www.dive.is/diving-snorkeling-tours/freediving-tours/silfra-freedive-day-tour · https://www.dive.is/content/forms-documents/silfra-snorkel-freedive-medical-statement.pdf · https://icelandmag.is/article/silfra-fissure-re-opened-stricter-rules-imposed-limits-number-divers · https://www.thingvellir.is/en/service/parking/
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