位置
見どころ
パラオ・ロックアイランド南部ラグーンのマカラカル島(エイルマルク島)の内側にひっそりと横たわる海水湖で、刺さないゴールデンジェリーフィッシュの群れが太陽を追って湖を横断していきます。スクーバが法律で禁じられているため、入れるのは息を止めた状態だけ。フリーダイバーにとって特別な水域ですが、深度を追う練習場ではありません。表層水温は31℃前後と暖かく、淡水と海水が混ざるため透明度は3〜8mほどと白く濁り、酸素があるのは水深およそ12〜15mまで。その下は硫化水素に満ちた無酸素層です。2016〜2018年の閉鎖と2025年の激減を経て、パラオ・サンゴ礁研究財団(CRRF)の2026年4月の観測ではゴールデンジェリーフィッシュは10万匹以上まで回復し、今後3か月の見通しも良好と示されています。
注目ポイント
- 群れの日周移動。午前は西から東へ、午後は逆向きに、太陽を追って群れ全体が動きます。密度が高いのはおおむね午前9〜11時ごろです。
- 気泡もレギュレーターの音もないまま、ひと息で群れのただ中に静止する時間。スクーバが禁止されているからこそ成り立つ、この湖だけの静けさです。
- 水面から見える層構造。水深15m付近のケモクラインを境に水の色がにごって変わるのが分かります。見るだけにとどめ、決してその下へ潜らないのがこの湖の掟です。
- ゴールデンジェリーフィッシュと同居するミズクラゲ。水平移動をしないため湖内に散らばっており、ゴールデンが少ない時期でも観察できます。
- 湖にたどり着くまでの道のり。コロールからボートで世界複合遺産のロックアイランド南部ラグーンを渡り、石灰岩の尾根を越える短いジャングルトレイルを歩いた先に、ようやく水面が現れます。
注意事項
- 安全水深およそ12〜15mより下は無酸素で、底では硫化水素が80mg/Lを超えます。呼吸しなくても皮膚から吸収され致命的になり得るため、どんな理由があってもケモクラインより下へは降りないでください。濁っていて底が見えないぶん、「もう少しだけ」が危険に直結します。
- 安全ここは深度トレーニングの場ではありません。ディープダイブやライン練習、自己記録の更新は禁止で、ランヤード・カウンターバラスト・専任セーフティダイバーといったフリーダイビングの安全体制はそもそも存在しません。同行するのはツアーガイドであってフリーダイビングのセーフティではない、という前提で行動してください。深度に取り組みたいなら、正規のトレーニングサイトへ行くべきです。
- 安全浅ければ安全、ではありません。ブラックアウト(SWB)やLMCは水深5〜10mでも起こりますし、暖かい水と長い滞在時間はかえって無理な繰り返し潜降を誘います。ハイパーベンチレーションは禁物、単独での息止めも禁物。必ず水面で見守るバディを置き、30〜45分程度の短い見学時間で記録を狙わないでください。
- ルールスクーバは全面禁止、個人だけでの訪問も不可で、認可を受けたツアーオペレーター経由でしか入水できません。レンジャーがライフベストの着用を求めることが多く、実際には深い息止め自体が制限されます。ルールは管理者の判断で変わり得るので、予約時に現行の条件を確認してください。
- ルールジェリーフィッシュレイクを含むロックアイランドのパーミットが必要です(1人100米ドル前後・有効期間5日前後と案内されますが、料金も期間も年齢基準も変動します)。入国時にはパスポートへの「パラオ誓約(Palau Pledge)」の署名も行われます。料金や条件は出発前に必ず最新情報を確認してください。
- マナーフィンの着用は原則として認められません。フィンの縁がクラゲを切り裂いてしまうためです。クラゲを手でつかんだり持ち上げたりせず、日焼け止めはリーフセーフのものだけを、入水の30分以上前に塗っておきましょう。パラオはサンゴに有害な成分を含む日焼け止めを法律で禁止しています。
- 季節個体数の振れ幅が大きい湖です。1998〜99年のエルニーニョでゴールデンジェリーフィッシュはほぼ全滅し2000年に回復、2016〜2018年には閉鎖され、2025年にも数千匹まで激減しました。2026年4月時点では10万匹超まで戻していますが、訪問直前にCRRFの湖コンディション・予報ページをご自身で確認するのが確実です。海況だけで言えば11〜5月(とくに12〜4月)の乾季が動きやすい時期です。
実用情報
成田・関西などからパラオ国際空港(ROR)へ入り、コロールを拠点にボートで45分〜1時間、その後は急で滑りやすいジャングルトレイルを10分ほど越えると湖に出ます。認可オペレーター経由の予約が必須で、パーミット料金・有効期間・クラゲの生息状況・フィンやライフベストの扱いはいずれも変わり得るため、出発直前にオペレーターとCRRFの告知で最新情報を確認してください。
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出典 · https://coralreefpalau.org/research/marine-lakes/jellyfish-lake-conditions-and-forecast/ · https://en.wikipedia.org/wiki/Jellyfish_Lake · https://www.oceanicsociety.org/travel-ideas/palau-jellyfish-lake-awaits-your-visit/ · https://palaudiveadventures.com/palau-jellyfish-lake/ · https://www.kororstategov.com/pdf/KSG%20Rock%20Islands%20Act.pdf
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