位置
見どころ
バハマ・ロングアイランド、クラレンスタウン西側の入り江にある水深202m(663ft)の海水シンクホール。メキシコのタアム・ハ、南シナ海のドラゴンホールに次ぐ、世界で3番目に深いブルーホールです。砂浜から20歩ほど歩くだけで底が垂直に消え、三方を石灰岩の崖に囲まれた湾内のためうねりも流れもほとんどなく、ボートなしで徒歩のままディープラインに到達できる世界でも稀な場所です。この条件ゆえにウィリアム・トゥルーブリッジが創設した招待制大会「バーティカル・ブルー」の常設会場となり、フリーダイビングの世界記録・国内記録が世界のどこよりも多く生まれてきました。水温は通年24〜29℃、透明度はおおむね15〜30m。2026年現在も入場料の設定は確認されていない公共のビーチですが、大会やスクールのセッション期間を除けば常駐の安全要員もロープもありません。
注目ポイント
- ビーチから歩いて入るだけのエントリー。ボートも特別な段取りも不要で、数十歩で水深数百mの上に浮かぶ――競技フリーダイビングで最もアクセスしやすいディープライン
- 水面の直径約30mの開口部が、水中では直径約100mの空洞へと広がる釣鐘状の地形。下から光を見上げたときのシルエットがこの場所の象徴です
- 三方を天然の岩の円形劇場に囲まれ、水面はガラスのように静かでロープがほとんど揺れない――外洋のディープサイトではまず得られない条件
- 腰までの砂地と100m級のディープラインが同じ一点に共存し、初めてのダックダイブ練習のすぐ隣でエリートの深度セッションが行われる
- バーティカル・ブルー開催中は、カウンターバラスト・セーフティダイバー・審判ラインまで揃った記録挑戦の現場をビーチからそのまま見られます
- 潜行中に感じるサーモクライン、石灰岩の壁の造形、そして浅瀬のターコイズとホールの濃紺が接する明確な色の境界
注意事項
- 安全単独潜水は絶対に避けてください。浅水ブラックアウト(SWB)やLMCは前触れなく、多くは浮上最後の10mで音もなく起こり、意識を失ったダイバーは水面から数秒で沈みます。訓練を受けたバディが浮上区間を迎えに来て、浮上後30秒以上は目を離さないワンダウン・ワンアップを毎本徹底すること。「浅くしか潜らないからバディは不要」という判断が、この競技で最も多い死亡の入口です。
- 安全2013年11月17日、アメリカの選手ニコラス・メボリがバーティカル・ブルーの競技中にこの場所で亡くなっています。セーフティダイバー、医療スタッフ、カウンターバラストがすべて整った、フリーダイビングとして最高水準の環境下での事故でした。初心者が好奇心で深度を試す場所ではなく、自己記録への挑戦はコーチと完全な安全体制のあるセッションでのみ行うべきです。
- 安全オーバーヘッド環境です。開口部より下は壺状に広がるため、壁の内側へ入ると頭上が岩に塞がれ、水面への垂直な脱出経路が失われます。ケーブレベルのトレーニングと装備なしにオーバーハングや空洞へ進入しないこと。ディープダイブでは必ずランヤードをロープに固定し、暗がりでロープを見失う事態そのものを起こさないでください。
- 安全ロングアイランドに減圧チャンバーはありません。最寄りはナッソー・ライフォードケイのバハマ・ハイパーバリック・センターで、重症例では南フロリダへの搬送が必要になります。フリーダイビングを明示的に補償するダイビング保険と、航空医療搬送の補償を必ず用意してください。無保険の搬送費用は数百万円規模に達し、チャンバー側が受け入れる保険会社も変更された例があるため、出発前にご自身で最新条件を確認してください。
- ルールホールに常設のロープはありません。ディープラインはバーティカル・ブルー・スクールなど現地運営者がロープ・ブイ・セーフティダイバーを設営するセッション中のみ利用でき、通常は認定資格と直近の潜水経験、事前予約が求められます。条件・料金・営業時間はシーズンごとに変わるため、運営者に直接、最新情報を確認して予約してください。
- 季節6〜11月は大西洋のハリケーンシーズンで、国内線の欠航、宿やセッションの中止、うねりの流入があります。おおむね4〜7月が最も安定します。バーティカル・ブルーの日程は年によって動き、2025年は7月1〜11日、2026年大会はCMASのカレンダー上では6月下旬に記載されています。観戦目的でも、逆に混雑を避けたい場合でも、公式チャンネルで確定日程を必ず再確認してください。
- 注意ナッソーで販売される「ブルーホールツアー」の中には、実際には別の島の異なるブルーホールへ向かうものや、必須の国内線運賃を含めずに価格表示しているものがあります。ディーンズ・ブルーホールはナッソーから船で行ける距離になく、ロングアイランドへの国内線が必要です。申し込み前に、目的地名と往復航空券が含まれるかを書面で確認してください。
実用情報
ナッソー(NAS)に国際線で入り、バハマスエアなどの国内線でロングアイランドのデッドマンズケイ空港(LGI)へ約55分、そこからクラレンスタウン方面へ陸路移動します。公共交通機関は実質的にないためレンタカーが必要です。現地は駐車後に短い岩場の小道を歩いてビーチに下りる形で、現時点で入場料の設定は確認されていませんが、スクールのコースやディープラインのセッションには参加要件と事前予約が必要で、料金・営業時間・大会日程は頻繁に変わります。渡航直前に運営者・航空会社・パスポートの入国要件を公式情報で最新確認してください。
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出典 · https://en.wikipedia.org/wiki/Dean%27s_Blue_Hole · https://events.verticalblue.net/deans-blue-hole/ · https://verticalblue.net/ · https://www.bahamas.com/natural-wonders/deans-blue-hole · https://www.cmas.org/freediving-events/2026-cmas-world-cup-freediving-depth,-vertical-blue.html · https://www.sssnetwork.com/pages/bahamashome.html
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